【中学生でもわかる】税務署の新AIシステムと相続税の話

はじめに

年末年始に「相続」について家族で話し合うことはとても大切です。

今回は、税務署がどのように相続税をチェックしているのか、そして新しく始まるAIシステムについて、できるだけやさしく説明します。

相続税の調査は誰でも対象になる

「相続税の調査はお金持ちだけ」と思われがちですが、実際はそうではありません。

令和6事務年度では、全国で9,512件の相続税調査が行われ、そのうち約82%で申告漏れが見つかっています。

つまり、一度調査に入られると、多くのケースで税金の追加支払いが発生しているのです。

しかも、1件あたりの追加税額は平均867万円。

決して小さな金額ではありません。

税務署はどうやって調査する人を決めるの?

税務署は「国税総合管理システム(KSK)」という大きなデータベースを使っています。

この中には、次のような情報が集められています。

・過去の所得税や贈与税の申告内容

・銀行や証券会社の預金・株式などの情報

・土地や建物など不動産の情報

・生命保険金の支払い状況

さらに、海外の銀行口座についても、国際的な仕組みを通じて情報が共有されています。

そのため、「海外にお金を置けばバレない」という考え方は通用しません。

申告内容とデータが違うと調査対象に

相続税の申告で出した財産の金額と、KSKにある情報を比べて、大きな違いがあると調査対象になります。

たとえば「申告では1億円なのに、データ上は2億円くらいありそう」という場合です。

新しいシステム「KSK2」とは?

国税庁は、2026年9月から「KSK2」という新しいシステムを使い始める予定です。

これにより、調査の精度はさらに高くなります。

ポイント① 紙の書類もすべてデータ化

手書きの申告書もAIで読み取ってデータにします。

紙で出しても、すべてデジタルで管理されます。

ポイント② 税金の種類をこえて情報をチェック

所得税・相続税などの情報をまとめて確認できます。

そのため、「収入は少ないのに預金が多い」といった不自然な点が見つかりやすくなります。

特に注意されるのが、家族名義の預金や株です。

実際に誰が管理していたかが重要で、名義だけでは判断されません。

ポイント③ 調査官がその場で情報を確認

税務調査の現場で、すぐにデータを確認できるようになります。

AIを使って、平均と比べておかしい数字も見つけられます。

私たちへの影響

・申告書の様式が新しくなる

・税務署からの通知が電子化される

・e-Taxがより使いやすくなる

これから大切な考え方

これからの時代は「見つからない」ではなく「見られている」が前提です。

正しく申告することが、いちばん安全で確実な相続対策になります。

おわりに

相続は、早めに正しい知識を持つことが大切です。

不安がある場合は、専門家に相談し、正しい申告を心がけましょう。

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