このページの目次
■ はじめに
会社を経営していると必ず関わってくるのが「法人税」です。
法人税は会社の利益に対して課される税金であり、利益が大きくなるほど税金の負担も増えていきます。
しかし、正しい知識を身につけていれば、法律の範囲内で税金を減らす「節税」を行うことができます。
節税によって手元に残るお金(キャッシュ)が増えれば、
・新しい設備への投資
・人材採用
・事業拡大
といった次の成長につながります。
本記事では、中学生でも理解できるように、法人税の節税を「超わかりやすく」解説していきます。
■ 法人税の仕組み(まずはここから)
まずは基本です。
【図①:法人税の仕組み】売上 − 経費 = 利益
利益 × 税率 = 法人税
つまり、
👉 経費が増える → 利益が減る
👉 利益が減る → 税金も減る
これが節税の基本的な考え方です。
■ 節税・脱税・租税回避の違い
節税を考えるうえで絶対に理解しておくべきポイントです。
【図②:違いのイメージ】節税 → 合法(OK)
脱税 → 違法(犯罪)
租税回避 → グレー(リスクあり)
● 節税
法律の範囲内で税金を減らすこと
例:経費を正しく計上する
● 脱税(絶対NG)
意図的に税金をごまかす行為
例:売上を隠す、架空経費
→ 延滞税・加算税+刑事罰の可能性あり
● 租税回避
法律の抜け道を使う方法
→ 否認リスクがあるため注意
👉 結論:必ず「節税」を選びましょう
■ 節税は2種類ある
法人税の節税は大きく2つに分かれます。
【図③:節税の種類】① 繰延型(先送り)
② 永久型(本当に減る)
● 繰延型(おすすめ:資金を残したい人)
→ 税金の支払いを「後ろにずらす」
例:
・今年の税金を減らす
・来年以降に回す
👉 手元資金が増えるのがメリット
● 永久型(おすすめ:長期的に節税したい人)
→ 税金そのものを減らす
例:
・税額控除
・非課税制度
👉 将来も含めて税金が減る
■ 【繰延型】節税対策(即効性あり)
ここから具体策です。
① 未払費用の計上
まだ払っていなくても、すでに発生している費用は経費にできます。
例:
・給料
・通信費
・家賃
👉 決算前に見落としが多いポイント
② 赤字の繰越(超重要)
【図④:赤字の活用】今年:−100万円(赤字)
来年:+100万円(黒字)→ 相殺されて税金ゼロ
👉 最大10年間使える
③ 短期前払費用
1年分をまとめて払えば、今年の経費にできる制度です。
例:
・家賃
・保険料
・サブスク費用
👉 決算前の定番テクニック
④ 経営セーフティ共済
【図⑤:共済の仕組み】掛金 → 全額経費
将来 → 解約で戻る
👉 節税+貯金のような制度
■ 【永久型】節税対策(本命)
① 役員報酬
役員への給料は条件を満たせば全額経費になります。
👉 ただしルールが厳しい(途中変更NG)
② 決算賞与
決算直前に社員へボーナスを出す方法です。
👉 条件:
・支給額を事前通知
・1ヶ月以内に支払い
③ 少額減価償却資産
【図⑥:設備の扱い】30万円未満 → 一括経費OK
👉 パソコン・備品などで活用
④ 福利厚生(超おすすめ)
・社員旅行
・健康診断
👉 社員全員対象なら経費OK
⑤ 賃上げ促進税制
給料を上げると税金が減る制度です。
👉 人材確保+節税の最強コンボ
⑥ 企業版ふるさと納税
寄付で税額控除が受けられます。
👉 社会貢献+節税
■ 会社の状況別おすすめ戦略
【図⑦:タイプ別戦略】黒字企業 → 積極節税
赤字企業 → 無理しない
創業直後 → 基礎優先
● 黒字企業
👉 節税効果が大きい
おすすめ:
・設備投資
・賞与
・税額控除
● 赤字企業
👉 税金がそもそも少ない
やるべきこと:
・赤字の繰越
・資金確保
● 設立直後
👉 節税より安定が重要
NG:
・無理な投資
・過度な節税
■ 節税で絶対に注意すべき3つ
① お金が減る節税はNG
節税で100万円減税
でも200万円使う→ 100万円損
👉 節税は「使うこと」ではない
② 銀行評価が下がる
利益が少ないと、
👉 融資が通りにくくなる
③ 税務調査リスク
・架空経費
・無理な計上
👉 追徴課税の可能性
■ 最重要ポイント(結論)
節税とは、
👉 税金を減らすことではなく
👉 お金を残すこと
です。
■ まとめ
法人税の節税は、会社経営において非常に重要なテーマです。
しかし、やみくもに節税を行うと、
・資金不足
・銀行評価低下
・税務リスク
につながる可能性があります。
正しい節税とは、
✔ 法律の範囲内で
✔ キャッシュフローを意識し
✔ 将来を見据えて行うこと
です。
無理な節税ではなく、「会社を強くする節税」を意識しましょう。
