【中学生でもわかる】日本の消費税の歴史を完全解説!いつから始まった?なぜ増税されたの?

はじめに:100円のお菓子が110円になる理由

皆さんがコンビニで100円のジュースやお菓子を買うとき、レジで「110円」や「108円」を支払いますよね。この余分に払っているお金が**「消費税(しょうひぜい)」**です。

今では当たり前にある消費税ですが、実はお父さんやお母さんが子供の頃には3%だったり、おじいちゃんやおばあちゃんが若い頃には「そもそも消費税がなかった」時代もあったのです。

この記事では、日本の消費税が**「いつから」「誰が」「なんのために」**作ったのか、その歴史をわかりやすく解説します。これを読めば、ニュースの話がもっと面白くなりますよ!


第1章:消費税がなかった時代(〜1988年)

「物品税」ってなに?

1989年より前、日本には消費税はありませんでした。その代わりに**「物品税(ぶっぴんぜい)」**という税金がありました。これは、「贅沢(ぜいたく)品」にお金をかける人から税金を取ろうという仕組みです。

  • 税金がかかるもの: 毛皮、宝石、ゴルフ用品、大型テレビ、高級車など
  • 税金がかからないもの: お米、味噌、醤油、子供服など

しかし、時代が進むにつれて「何が贅沢で、何が生活必需品か」の線引きが難しくなりました。例えば、コーヒーは贅沢品だから税金がかかるけど、紅茶はかからない、といった不思議なルールがたくさんあり、不公平だという声が上がったのです。

そこで、**「モノだけでなくサービスも含めて、広く薄く公平に税金を集めよう」**という考えが生まれました。


第2章:消費税の誕生!「3%」の衝撃(1989年)

導入したのは竹下登 内閣

日本で初めて消費税がスタートしたのは、1989年(平成元年)4月1日です。

導入を決めたのは、**竹下登(たけした のぼる)**総理大臣でした。

  • 税率: 3%
  • 当時の状況: バブル景気の真っ只中

猛反対の中でのスタート

実は、消費税の導入は大反対されました。「お買い物をするたびに罰金を取られるようだ」と国民は激怒し、政治は大混乱しました。しかし、これから日本はお年寄りが増えていく(高齢化社会)ため、お年寄りを支えるお金(社会保障費)が必要になると見越して、導入が断行されました。

1円玉を使う機会が一気に増え、レジの対応も追いつかないなど、日本中が大騒ぎになったのがこの年です。


第3章:初めての増税「5%」へ(1997年)

橋本龍太郎 内閣の決断

消費税が始まってから8年後、1997年(平成9年)4月に税率が引き上げられました。

担当したのは**橋本龍太郎(はしもと りゅうたろう)**総理大臣です。

  • 税率: 3% → 5%
  • 理由: 借金が増えすぎた国の財政を立て直すため、そして高齢化に備えるため

この時、消費税そのものを4%にし、そこに「地方消費税」という地方自治体(県や市)に使うための1%を足して、合計5%という形になりました。

しかし、この増税のタイミングでアジア通貨危機などの不景気が重なり、日本の景気は悪くなってしまいました。


第4章:議論の末の「8%」へ(2014年)

安倍晋三 内閣と三党合意

次に税率が上がったのは、なんと17年も経ってからでした。

2014年(平成26年)4月、**安倍晋三(あべ しんぞう)**総理大臣の時です。

  • 税率: 5% → 8%
  • キーワード: 社会保障と税の一体改革

この増税は、安倍総理だけで決めたわけではありません。その前の民主党政権(野田内閣)の時に、「自民党・公明党・民主党」の3つの政党が**「これからの日本、お年寄りの医療や年金を支えるためには、どうしても増税が必要だ」**と約束(三党合意)をしたことがきっかけです。

この増税分のお金は、全額が「社会保障(年金・医療・介護・子育て)」に使われることになりました。


第5章:複雑な「10%」と軽減税率(2019年)

2度の延期を経てついに10%へ

8%になった後、本当はすぐに10%にする予定でした。しかし、景気が悪くなることを心配して、安倍総理は2回も増税を延期しました。

そして満を持して2019年(令和元年)10月、ついに10%への引き上げが行われました。

「軽減税率(けいげんぜいりつ)」の登場

ここで初めて登場したのが**「軽減税率」**です。これは、「生活に必要な食べ物などは税金を安くしておこう」というルールです。

  • 10%かかるもの: お酒、外食、日用品、電車の切符など
  • 8%のままのもの(軽減税率): お酒以外の飲食料品、新聞

これにより、「コンビニでイートイン(店内で食べる)なら10%、持ち帰りなら8%」という少し複雑なルールが生まれました。皆さんもレジで聞かれたことがあるかもしれませんね。


第6章:そして「インボイス制度」へ(2023年)

岸田文雄 内閣による新しいルール

税率は10%のままですが、2023年(令和5年)10月から、消費税の納め方に関する大きなルール変更がありました。それが**「インボイス制度」**です。

これは簡単に言うと、**「誰が、いつ、どれくらいの消費税を払ったか、レシートに細かく記録して証明書(インボイス)を残そう」**という制度です。

お店や会社同士の取引の透明性を高めるために導入されましたが、小さなお店やフリーランスの人たちにとっては手続きが大変になるため、多くの議論を呼びました。


まとめ:消費税の歴史年表

これまでの流れを一目でわかる表にまとめました。テスト勉強などに使ってください。

年月出来事内閣(総理大臣)理由・背景
1989年4月導入(3%)竹下 登高齢化社会への備え、直間比率の見直し
1997年4月増税(5%)橋本 龍太郎財政再建、福祉の充実
2014年4月増税(8%)安倍 晋三社会保障と税の一体改革
2019年10月増税(10%)安倍 晋三幼児教育の無償化、全世代型社会保障へ
2023年10月インボイス制度岸田 文雄複数税率(8%と10%)の正確な把握

さいごに:これからの消費税はどうなる?

日本の消費税の歴史は、少子高齢化(子供が減って、お年寄りが増えること)との戦いの歴史でもあります。

世界を見ると、ヨーロッパには消費税(付加価値税)が20%を超える国もたくさんあります。

「税金が高いのは嫌だ」と思うのは当然ですが、**「集めた税金が、私たちの将来のために正しく使われているか」**をチェックすることが、これからの私たちにとって一番大切なことです。

選挙に行ける年齢になったら、ぜひこの歴史を思い出して投票に行ってみてくださいね。

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