この記事では、「消費税ってそもそも何?」「日本と外国では何が違うの?」という疑問を、中学生でも理解できるように、できるだけやさしい言葉で説明します。
消費税は世界中で使われているとても重要な税金です。しかし国によって仕組みや考え方が少しずつ違います。順番に見ていきましょう。
このページの目次
1.消費税とは何か?
消費税とは、モノやサービスを「消費」したときにかかる税金です。
ポイントは次の3つです。
・税金を実際に負担するのは消費者
・国や自治体の大切な収入になる
・ほぼすべての人が公平に負担する仕組み
お店が国に代わって税金を集めているだけで、最終的に負担しているのは商品やサービスを買った私たちです。
2.付加価値税(VAT)の仕組み
日本やヨーロッパで使われている消費税は、正式には「付加価値税(VAT)」と呼ばれます。
付加価値税とは、商品が作られてから売られるまでの各段階で生まれた『付加価値』にだけ税金がかかる仕組みです。
そのため、事業者は『預かった消費税』から『支払った消費税』を差し引いて納税します。
3.世界の消費税の種類
世界には大きく分けて3つの消費に関する税金の仕組みがあります。
① 付加価値税(VAT)
日本、EU諸国、中国など多くの国で採用されています。
② 売上税(Sales Tax)
アメリカで使われており、最終販売時だけに税金がかかります。
③ 物品サービス税(GST)
カナダやオーストラリアなどで使われ、考え方は付加価値税とほぼ同じです。
4.世界の消費税率を比べてみよう
消費税率は国によって大きく異なります。
一般的に、社会保障が手厚い国ほど消費税率は高くなる傾向があります。
ヨーロッパでは20%前後が標準的です。
一方、日本は10%と比較的低めですが、少子高齢化が進む中で重要な財源になっています。
5.なぜ消費税は必要なのか?
消費税は、次のような目的で使われています。
・年金
・医療
・介護
・子育て支援
働いている人だけでなく、高齢者や子どもも含めて社会全体で支え合うための税金だと言えます。
まとめ
消費税は世界中で使われている、とても重要な税金です。
・日本やEUは付加価値税方式
・アメリカは売上税方式
・税率や仕組みは国によって違う
正しく理解することで、ニュースや社会の動きもより分かりやすくなります。
