■ はじめに
老後のお金について「いくら必要か?」という話はよく聞きます。
しかし本当に大切なのは、「どう使うか」「何歳まで持つか」です。
今回は、60歳で2000万円を持っている人が、毎月5万円ずつ取り崩した場合、
資産は何歳まで持つのかをわかりやすく解説します。
運用利回り3%と5%で、どれくらい差が出るのかも見ていきましょう。
■ シミュレーションの前提条件
・60歳時点の資産:2000万円
・毎月の取り崩し額:5万円(年間60万円)
・開始年齢:60歳
・税金や手数料は考慮しない
■ 運用しない場合
毎月5万円(年間60万円)を取り崩すと、
2000万円 ÷ 60万円 = 約33年
つまり、約93歳まで資産は持つ計算になります。
一見十分に見えますが、
・医療費
・介護費
・物価上昇(インフレ)
などを考えると、安心とは言い切れません。
■ 利回り3%で運用しながら取り崩す場合
2000万円 × 3% = 年間60万円
年間の運用益が60万円になり、
年間取り崩し額60万円とちょうど同じになります。
理論上は、元本が減らない計算です。
実際のシミュレーションでは、
資産寿命は約145年という結果になります。
これは「運用益=取り崩し額」だからです。
ただし、実際の運用は毎年3%で安定するわけではありません。
相場の上下があります。
■ 利回り5%で運用した場合
2000万円 × 5% = 年間100万円
取り崩しは年間60万円なので、
理論上は毎年40万円ずつ増えていきます。
この場合、資産は減らず、むしろ増える計算になります。
ただし、5%の利回りを安定的に続けるのは簡単ではありません。
楽観的すぎる前提で生活設計を組むのは危険です。
■ 老後の取り崩しで大切な3つの考え方
① 増やすより「減らしすぎない」ことが大切
② 相場が悪い年は取り崩し額を調整する
③ 生活費の数年分は現金で持っておく
老後は「資産の最大化」よりも
「資産を長く持たせる」ことが重要です。
■ まとめ
・運用しなければ約93歳まで
・3%運用なら理論上ほぼ減らない
・5%運用なら理論上増える
取り崩し期でも、運用を続けるかどうかで
資産寿命は大きく変わります。
老後資金は「貯める」だけでなく「使い方の設計」が重要です。
年金額や生活費を踏まえて、自分に合った取り崩し計画を立てましょう。
